当院の臨床工学技師はさまざまな医療機器に対し、専門的な技術や要求に対応できるよう、一人一人が経験を積み重ね、勉強を行い業務に活かしていけるよう頑張っております。また患者様の目線で医療が提供できるよう、チーム医療の一員として、日々業務を行っております。

毎日の安全な透析管理

当院では44床の透析が可能となっております。
透析装置は全て日機装社製を使用しており、個人用透析濾過(DBB-100NX)を3台、多人数用透析濾過装置(DCS-100NX)を41台所有しています。個人用透析装置により、アセテートフリー透析(カーボスター®)も可能となっております。
さらにOHDF治療も積極的に行っております。

透析装置の定期保守点

44床の透析装置の保守点検は年間点検計画をもとに装置内部の消耗部品の交換含めほとんどはスタッフで行っております。
突然の故障にも対応できるように、スタッフ教育としてメーカー主催のメンテナンス講習会への参加、系列病院間でのメンテナンス勉強会開催、参加などを行い技術向上に努めております。

透析液水質管理

近年、透析治療を行う上で、透析液水質管理は不可欠なものとなっております。当院は日本臨床工学技士会が推奨とするガイドラインの中で超純粋透析液を維持できるよう水質管理を行っております。
エンドトキシン・生菌の定期的な採取・検査を行い、基準を満たしているか確認をしています。その結果、現在に至るまで基準をクリアした水質を保てております。

エンドトキシンとは

グラム陰性桿菌の細胞壁外膜の表層を構成している成分で水の中の細菌が出した毒素のことです。
エンドトキシンは、発熱、敗血症やショックを引き起こす有害な生物活性物質で、DIC(播種性血管内凝固症侯群)の誘因の一つであると考えられています。
そのためエンドトキシン濃度は、透析液の細菌汚染の要因の一つとして測定されます。

医療機器のメンテナンス

院内で使用している医療機器(輸液ポンプ、シリンジポンプ、心電図モニター、除細動器など)のメンテナンスもスタッフが定期的なメンテナンス計画のもとに行っております。
メンテナンス技術向上のため系列病院からの指導も受け、より高いレベルの知識と技術を身につけることを目標にしております。

院内・院外勉強会の開催

通常業務で必要とされる知識や技術の確認のため、また臨床工学技士として医療機器の使い方等の指導も院内勉強会を通じて行っております。
系列病院である戸田中央総合病院 臨床工学科と連携して勉強会を開催し幅広い技術・知識の習得を目指しております。

資格・認定資格者数

・透析技術認定士 7名

・認定血液浄化関連臨床工学技士 1名